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海外旅行の割り勘 — 通貨がバラバラでも精算をシンプルにする方法

海外旅行の精算が国内より格段に難しいのは、支払いの通貨が混ざるからです。屋台は現地通貨の現金、ホテルは日本円建てのカード、配車アプリはドル建て——。この記事では、多通貨の割り勘を破綻させないための考え方を整理します。

失敗パターン: 「その都度レート換算」は破綻する

ありがちなのが、支払いのたびに「今日のレートで円に直すと…」と手計算するやり方です。これは (1) 計算が面倒で記録が続かない、(2) 人によって使うレートが違ってモメる、(3) 旅行中にレートが動く、の三重苦で高確率で破綻します。

コツ1: 精算する通貨を最初に1つ決める

まず「最後の精算を何の通貨でやるか」を決めます。日本人同士の旅行なら、帰国後に日本円で送金し合うのが普通なので、精算通貨は日本円が基本です。すべての立替は最終的にこの通貨に換算して合算します。

コツ2: 立替は「払った通貨のまま」記録する

記録の時点で円換算してはいけません。「タイバーツで750バーツ払った」ならそのまま750バーツと記録します。換算は精算時にまとめてやるほうが、記録が正確でラクです。レシートの通貨と金額をそのまま書き写すだけなので、疲れている旅行中でも続きます。

コツ3: 換算レートは「記録した時点のレート」で固定する

旅行中にレートは動きます。後からモメないためには、立替を記録した時点のレートで固定してしまうのがおすすめです。「あのときのレートで」と後から遡って調べるのは大変ですし、精算日のレートを使うと、円安・円高の方向次第で立替した人が損得を感じてしまいます。

実例: 台湾2泊3日・3人旅

  • Aさん: ホテル代 24,000円 (日本のサイトからカードで予約)
  • Bさん: 現地での食事・交通費 3,000台湾ドル (レート1TWD=4.8円 → 14,400円相当)
  • Cさん: お土産代の立替 600台湾ドル (同レート → 2,880円相当)

円換算の合計は41,280円、一人あたり13,760円。収支はAさん+10,240円、Bさん+640円、Cさん−10,880円となり、「CさんがAさんに10,240円、CさんがBさんに640円」の2回の送金で精算できます (丸め単位を1円に設定した場合の金額です)。通貨が混ざっていても、収支を精算通貨に揃えてしまえば計算は国内旅行と同じです。

Seisan3での操作

Seisan3は米ドル・ユーロ・韓国ウォン・台湾ドル・タイバーツ・ベトナムドン・中国元に対応しており、立替ごとに支払った通貨のまま入力できます。換算レートは入力時に自動で取得され (手動修正も可能)、その時点の値で固定保存。最後にグループの精算通貨へまとめて換算し、送金回数ができるだけ少なくなる精算リストを表示します。グループ作成時に精算通貨を選ぶだけで、あとの使い方は国内と同じです。

まとめ

  • 精算通貨を最初に1つ決める
  • 立替は払った通貨のまま記録する
  • レートは記録時点で固定して後からモメない